Breathworksとは
MBPM(BW-P:痛みのためのマインドフルネス/Mindfulness Based Pain Management)は、MBSR(マインドフルネスストレス低減法)の流れをくみ、開発者であるVidyamala Burch氏が、自身の交通事故の後遺症で痛みへの関わりにマインドフルネスを用いた経験から、痛みをマネジメントするプログラムとして開発したプログラムです。イギリスでは、医療機関に当プログラムを指導する専門の職員がするケースもみられます。
痛みには直接的な体験である一次的な苦痛と、それにともなって生じる思考などにより引き起こされる二次的苦痛があります。このプログラムでは、この2つを体験的に区分けし、そして一次的な苦痛への関わり方を学ぶことで、自らのうちで痛みへの対処を行っていきます。
プログラムは主に、瞑想と、習慣を手放すエクササイズにより構成され、時間をとっての瞑想と、日常生活の小さい気付きの積み重ねにより、体験的に学ぶことができるようなプログラムになっています。
また、 ここから派生してBW-S(Breathworks for Stress = 忙しい人のためのマインドフルネス)コースも提供しています。
コース提供フォーマット
- 8週間 ✕ 2-2.5時間のセッション、および、終日練習を行うプラクティスデーにより構成されます。
- 瞑想や、その他のエクササイズを通じ、参加者各人の体験を起点に学びを深めていきます。
- 1クラスの規模は、4〜30名程度です。
- 主な瞑想
- ボディスキャン
- 呼吸の瞑想
- ムーブメント
- コンパッションを伴う受容の瞑想
- オープン・ハート瞑想
- つながりの瞑想
- 主なエクササイズ
- ペーシングダイアリー
- 習慣を見直す実践
8週間コースの構成
※BW-Pの場合
Week1
- マインドフルネスのコンセプトをしり、体験する。
- 身体における呼吸への気づきを高める。
- 気づきが、いかに痛みや苦しみの経験や、それとの関わりを変える助けになるかを理解する。
Week2
- 身体感覚、思考、感情に対する関わりが変容する上での、マインドフルネスのもつ力について、理解をより深める。
Week3
- 体を動かしたり日常生活で行動したりする際に、マインドフルな気づきを向けるようにする。
Week4
- 痛みのほうへ向かうことの大切さを理解する。
- 「コンパッションと受容の瞑想(Compassionate Acceptance) 」の練習を通じて、痛みにどう付き合い、向き合うのかについて紹介する。
Week5
- 日常生活において喜びを追及することの価値を理解し、体験する。
Week6
- 自分自身や自分の痛みに対してやさしさを育むことの価値を理解し、体験する。
- 瞬間瞬間の体験に、広がりを持って、反応しない視点で関わる (オープン・モニタリングと呼ばれる)
Week7
- 他者、他者への共感、他者と共通の人間性に対して、やさしさを育む価値を理解し、体験する。
Week8
- このコースで学んだツールや練習方法を用いて今後の人生に活かす方法を理解し、インスピレーションを得る。